ポケモン金で友達との距離が縮まった放課後の思い出
私が小学二年生の頃、ゲームボーイカラー用ソフト『ポケットモンスター 金・銀』が発売され、
大人気になりました。
当時、私はゲームボーイカラーを持っておらず、お年玉を少しずつ貯めて、
ようやく三年生になってから「ゲームボーイカラー」と「ポケモン金」を手に入れました。
周りの友達はすでにプレイを始めていたので、ポケモンの数も多く、
レベルもかなり高くなっていました。放課後にはみんなでバトルや交換をしていて、
私はその輪に入りたかったけれど、自分のポケモンが弱くて恥ずかしく、
なかなか声をかけることができませんでした。
私の自宅は公園の前で、家のベランダから友達がゲームで遊んでいるのを見て、
いつも羨ましそうにしていました。
ゲームボーイと「ポケモン金」がくれた初めての仲間入り
ある日、前の席の友達が「今日みんなでポケモンやるけど、一緒にどう?」と声をかけてくれました。とても嬉しかったけれど、「まだ弱いし、数も少ないし…」とためらっていた私に、
「じゃあ、強いポケモンあげるよ」と言ってくれて、私は思わず「行く!」と答えました。
放課後が待ち遠しくて、でも少し不安もありました。帰り道、「手汗かいてるの見られたらどうしよう…やっぱり行かない方がいいかな」と悩みながらも、「せっかく誘ってくれたんだから行こう」と
勇気を出しました。
当時のポケモンの交換やバトルは、30cmほどの「通信ケーブル」でゲームボーイ同士を繋いで
行っていました。
隣に座らないと届かない距離で、私は緊張しながらゲームボーイを握っていました。
でも、みんなは画面に夢中で、私の手汗なんて気にも留めていませんでした。
その瞬間、私は初めて「安心して友達と遊べた」と感じました。
友達がくれたポケモンはとても強くて、「これならジム戦も余裕かも」とウキウキしていました。
ところが、バッジがないとレベルの高いポケモンは言うことを聞かないことを知り、
また壁にぶつかりました。でも、そのこともまた友達に相談しながら、
一緒にゲームを進めていく時間が増えていきました。
その日をきっかけに、友達との距離が少し縮まり、
私はクラスの輪の中に自然と入っていけるようになりました。
一歩を踏み出して得られた、心の成長
勇気を持って、一歩踏み出してみることも大切だと感じました。
勇気を出して一歩踏み出すことは、とても怖くて勇気がいります。
でも、その一歩を踏み出したからこそ、「やって良かったな」と思えることもあります。
自分の殻に閉じこもらず、ちょっとだけ前に進んでみる
そんな体験を、小学三年生の私はポケモンを通じて得ることができました。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
手汗に悩む方に、少しでも希望が届けば嬉しいです。
今日も——
あせってないけど、汗かいてます。
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