[多汗症]小学三年生 鉄棒とうんてい(さるわたり)——汗で落ちたけど、諦めなかった

「さるわたり」ってなに? 

鉄棒やうんていは、誰しも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

私は福岡出身なので、「うんてい」とは言わず、「さるわたり」と呼んでいました。

「さるわたり」は主に九州地方、とくに福岡県で使われる方言です。

鉄棒もさるわたりも、どちらも鉄の棒にぶら下がる遊具。

でも私にとっては、手汗のせいでとても苦手なものでした。

うんてい(さるわたり)は、いつも途中で落ちる

さるわたりは、両手で鉄棒を握りながら交互に前に進んでいく遊具です。

でも私は、手がすぐに汗でビチョビチョになり、棒を握ってもすぐに滑ってしまいました。

手を拭いてすぐなら、頑張って急いで進めば5本くらいまでは行けました。

でも時間が経つと手が滑り、落ちてしまいます。

途中で止まって汗を拭くこともできないので、手汗が多い私にとっては不利な遊具でした。

前まわりだけが、唯一できた技だった

鉄棒では、「前まわり」だけはぶら下がらずにできるので、比較的得意でした。

でも、「逆上がり」は大の苦手。

鉄棒に体を引きつけて、地面を蹴り上げる動作のとき、

手汗で手が滑り、体が持ち上がらず回れませんでした。

周りの子たちは「こうもりふりおり」や「地球まわり」などの大技を披露していて、私は鉄棒の端で前まわりばかりしていました。

回り終わる頃には、手汗と鉄棒のサビが混ざって手が茶色に。

白い体操服で手を拭いてしまい、体操服も茶色のシミがついてしまいました。

サビの汚れは洗っても落ちにくく、母から「服で拭かないで」と注意されたのを覚えています。

私の体操服には、いつも茶色いシミが残っていました。

クラスメイトに見られたくなくて、公園でひとり練習

学校では「うんてい」や「鉄棒」のテストはありませんでした。

でも、なにもできないのはやっぱり悔しかった。

近所の公園には同じ学校の子もよく来ていたので、見られるのが恥ずかしくて、

土日に祖父母の家に行き、近所の公園でひっそりと練習していました。

日中は汗もかくし、他の子にも会いやすいので、朝や夕方の涼しい時間を選んでいました。

何度も練習しましたが、最後までできるようにはなりませんでした。

でも、**「やれるだけやった」**という気持ちがあるので、悔いはありません。

今でも公園で鉄棒やさるわたりを見ると、あの頃の自分の姿を思い出します。

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。

手汗に悩む方に、少しでも希望が届けば嬉しいです。

今日も——

あせってないけど、汗かいてます。

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